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行政事件とは

なぜ行政訴訟を専門にしたのですか。初めてのお客様によく聞かれ、法科大学院などの講義の初回で必ずする話です。
私は、行政法が得意だったという訳ではありません。むしろ、実務につくまで全く行政法とは縁がありませんでした。私が弁護士になって、初めて担当したのが、行政訴訟事件だったのです。それは、地域にある小学校を統廃合する事件でした。条例改正に伴う廃校処分を争った事件です。この訴訟は、当初3000人近くの署名を集め、1616名の原告団を形成しました。保護者、学校の卒業生、地域住民とそれぞれの立場から地域への悪影響、子どもたちの教育環境の悪化、十分な議論のない手続違法などを主張し、廃校処分の取消を求めました。約5年間にわたる訴訟でした。行政側は、処分の違法性には触れず、行政訴訟特有の訴訟要件である 『行政処分でないー処分性』を主張し、門前払い判決を求めました。いくら原告側で様々な事実を主張しても議論に乗ってこない対応をされました。行政訴訟というのは、これが特徴で本論に入らせないのです。
しかし、違法な行政を正したい、地域の小学校を子どもたちのために残したいー原告のみなさんはそんな想いで行政に対して、訴訟を起こしたのです。金銭ではない、正しい行政のあり方、子どもたちの将来ーそのために訴訟をしていたのです。弁護士になったばかりの私は、この事件を通じて、沢山のことを学びました。そして、ここから色々な方の相談を受け、行政訴訟をやっています。今も依頼者の方の気持ち、違法なことをやりながら正さない行政。それを正したい、その熱い気持ちが行政訴訟をやることになった原点です。


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